FC2ブログ

キラリと輝く個性 サヴァン症候群

tensai_boy.png

発達障害には能力の凸凹差が健常者よりも大きくでることは前回の更新で触れました。その凸の部分が自身の持つ平均した能力から見て突出した部分がある状況を最近ではサヴァン症候群と呼ばれるようになり、テレビドラマや映画などでも取り上げられることもあって、知名度も上がってきつつあるようです。

サヴァン症候群というと、個々の特定の分野に天才的な能力があり、例えば何年何月何日が何曜日なのかが瞬時に答えられたり、まるで写真のような繊細なタッチの描写の絵を描けたり、一度聴いただけで曲を間違えずに楽器を演奏できたり、とてつもない桁数の暗算をしたりといった、それこそ真似できないような能力を持っているというイメージがあります。実際はどうかというと、その人の能力全体を見て、突出的な凸部分を持った有能サヴァンの人は少なくはないものの、天才と呼べるような驚異的ともいえる才能の持ち主は全世界で100人程度しかいないと言われています。なので、周囲が期待をかけすぎてしまうことが本人にとってむしろマイナスになってしまう事にもつながってしまいます。ただ、前回の更新でも触れたように、能力を伸ばしていけるような環境づくり、配慮が本人にとっても励みになるでしょうし、逆に難のある面を長所に置き換えて指導することも必要なのかなと思います。

発達障害について知ってみると、小学生くらいの時にああいうタイプの子がいたなと思い出します。しょっちゅう周囲とトラブルを起こしては担任の先生にも半ば「またお前か」と呆れられ、運動会の学年全体の練習中にやはり周囲の子とトラブルを起こした時には、先生が激怒してグランドの真ん中に正座させてそのまま練習が終わるまで晒し者のように正座させられた男子がいました。今なら体罰だなんだいわれそうな指導法にも思えますが、、図工や体育が苦手で、癇癪持ちで服装や髪型も無頓着だったので周囲からはからかいの対象になってましたが、一方で社会科が大得意で、地図の地名探しや歴史の年号を暗記していたり、また駅の時刻表の時間や地元を走る常磐線の駅名をスラスラ言えたり、記憶力の良さを持っていました。でも、「社会しかできない」とやはりからかわれてました。七夕の集会で仮装大会があった時は、男子にもかかわらず織姫役を押し付けられるようにやらされて、普段その子を煙たがっていた女子に女装までさせられたのですが、本人もクラスのためにと思ったのか、自宅から織姫の衣装を持参してきたのです。他の子はそこまで力を入れませんし、突拍子のない行動にも思えますが、派手な衣装と女装が身を結んだのか、なんと優勝してしまったのです。これでクラスのヒーロー、、とはいかないんですね。昭和末期の発達障害という概念がなく、変な子とレッテルを貼られてしまっていた時代の話です。

スポンサーサイト



昔は認知されていなかった発達障害

dada_koneru_boy.png

ここ最近、発達障害もだいぶ世間に知れ渡ってきた感はありますが、私が幼少の頃、昭和の終わり頃は今で言う発達障害っぽい人(主に子供)は、「変な子」「どんくさい子」あるいは「不思議な子」と言われ、周囲からからかわれたり、最悪いじめの対象になっていたりしました。

発達障害の細かい分類についてはここでは割愛しますが、ざっくり特徴はというと、自分が興味のある分野に対しては人並みはずれたといっても良いくらい優れた能力を発揮する一方で、苦手な事は誰でも出来そうな簡単な事であってもひと苦労してしまうといった具合に、出来る出来ないの凸凹差が健常者よりも大きいという特徴があります。子供だと、科目ごとの凸凹差が大きく、例えば社会や算数は得意で毎回通知表は5で学年でもトップを争うけど、その一方で図工や体育が苦手で通知表が毎回1や2といった具合に成績が極端になりがちです。手先が不器用だったり、運動神経が極端に悪く出る傾向があるようです。体育の時間は、運動が苦手な子にとっては非常に辛い時間です。特に先生の配慮が必要不可欠だと思います。運動神経に関連して、字が汚くてノートの取り方が雑という特徴もあります。

一方で暗記が得意で、社会科の地理や歴史、地図帳の地名当てはスラスラと解答したり、それと「〇〇博士」とあだ名されるような一定の分野に対する知識が人並みはずれて優れていたりします。子供の頃ですと、鉄道博士とか天体博士、昆虫博士といったところでしょうか。また、クラスメイト全員の誕生日を暗記していたり、同じ学年全員のクラスを正確に記憶していたりする人もいます。いわゆる凸の部分の能力をうまく伸ばしていけば、大人になって大成功を収めたり、歴史に残るような偉業を成し遂げたりする可能性も秘めています。

しかし発達障害の人は、コミュニケーションの取り方が苦手な人が多いです。中学生くらいまでは短気で攻撃的な正確に出る傾向が強く、大人になるにつれて徐々にその傾向は薄まりますが、忘れ物をしやすい、ケアレスミスが多い、整理整頓が苦手、場の空気が読めない、冗談が通じない、建前と本音の区別がつかない、相手の目を見て話が出来ない、言わなくていいことを言ってしまう等、大人になっても残ってしまう特徴は少なくありません。

最近は、発達障害の認知度も昔に比べれば上がってきたこともあって、発達障害に対する理解もされつつあるようには感じますが、まだまだ十分とは言えないような気はします。発達障害の場合、一見すると健常者と変わりません。それ故に苦しい思いをしている人も少なくないでしょう。学校でも社会に出ても健常者と同様のことを要求されます。学校なら先生に、会社なら上司や先輩に、言われたことに対しては何とか周囲と同じように自分も結果を出そうと本人なりに頑張ります。しかし発達障害の場合、凹の部分を健常者並みに出来るようになるには自分一人ではどうしても限界はあります。それを毎回のように怒られ、「自分は何をやってもダメなんだ」と自分に自信をなくしていき二次障害、三次障害を起こして不登校や引きこもりに繋がってしまいます。コミュニケーションが苦手な傾向が強いだけになおさらです。カミングアウトしないと分からないと言う人もいるでしょう。理解してくれる人ばかりではなく「発達障害を逃げ道にするのか」「努力が足りない」「甘えだ」と理解を示さない人も少なくありません。まだまだ誤解や偏見は多く見られますので、発達障害の正しい知識が浸透していくことが必要です。

出来るのであれば、小学生くらいのうちに気になる特徴が見られるのであれば、受診してみた方がいいのかなと思います。発達障害と診断されても、特に親御さんは悲観的にならず、治療しながらお子さんと向き合っていく事が必要ではないかなと思います。凹の部分を咎めず、凸の部分をほめて伸ばす事が子供にとっては大きな自信になるでしょう。また、発達障害を知らなかった等の理由で、大人になって発達障害の診断を受けた事で、原因が分かって安心した、これからは治療しながら前を向いていこうと新たなスタートを切った人も多くおられます。

なお、発達障害も日常生活に大きな支障が出るような場合、障害年金の対象になります。発達障害は一般的には先天性の障害といわれていますが、初診日の扱いは、発達障害で初めて医師に診てもらった日となります。もちろん、障害者手帳の対象になりますし、障害者手帳を持っている場合、通常よりも雇用保険の失業手当を受給出来る日数が増えます。1年以上雇用保険に加入していた場合、44歳までだと300日、45歳以上65歳未満だと360日の給付日数になります。

藤田菜七子騎手 GⅠレース初騎乗

keiba_banushi.png

競馬は今年最初のGⅠレース、フェブラリーステークスが明日行われます。ダートの頂上決戦という位置づけのレースで、今年の話題の中心はなんと言ってもコパノキッキングに騎乗する藤田菜七子騎手です。

馬も前哨戦の根岸ステークスを勝っている有力馬ですが、オーナーのDr.コパ氏が競馬界を盛り上げようと菜七子騎手をGⅠで起用してきました。中央競馬の平地のGⅠレースで女性騎手の騎乗は史上初です。しかも勝つチャンスのある馬とあって馬券も売れに売れています。正直、菜七子騎手の騎乗がなければダートのチャンピオン、ルヴァンスレーヴの出走もなく、しかも出走頭数も少ないとあって盛り上がりに欠けていたのは間違いないでしょう。興行面でという意味では、菜々子様さまではないでしょうか。

現実的なことを言うと、若手騎手のGⅠでの結果は甘いものではありません。もっとも最近は若手騎手はほとんどGⅠに騎乗させてもらえていませんが、、まして女性の菜七子騎手という事で長く競馬を見ている人ほど厳しいよと感じる人は多いと思います。これだけ人気していたらむしろありがたく消せると思っている人もいるでしょう。私も客観的に見てインティとゴールドドリームは強いと思いますので、勝つのはどうかなと思いますが、3番手以下は混戦だと思いますので馬券圏の3着、あるいは有力2頭の一角を崩して2着に食い込めればあっぱれでしょう最近の競馬は常識や机上の計算がことごとく覆される事が多いです。ぜひ結果で競馬ファンをアッと言わせてほしいものです。個人的には
◎インティ
○ゴールドドリーム
▲サンライズソア
☆ノンコノユメ
△コパノキッキング
△クインズサターン
△ユラノト
インティはかつてダートのチャンピオンとして君臨していたコパノリッキーの強化版のイメージで見ています。ゴールドドリームは奇数の内枠なので、出遅れの不安が少しあります。スタート五分なら上位争いでしょう。個人的には明日は地元のイルミネーションの撤去作業があるので、レースの時間までに終わればいいですね

障害年金summary 65歳以降編

medical_pacemaker_oldman.png

前回は多くの方が年金制度に加入していないであろう20歳前傷病の障害年金について触れました。今回は多くの方が老齢年金を受給しているであろう65歳以上の場合の障害年金について触れてみます。

年金受給の大原則は一人一年金なので、老齢年金をすでに受給している場合、障害年金はいらないという建前になりますので、老齢基礎年金の受給開始の65歳以降に初診日のある傷病によって障害が残った場合は、障害年金の請求は原則出来ないという事になります。65歳以前に初診日がある場合でも、認定日の段階では障害等級に該当せず、65歳以降に症状が悪化して障害等級に該当するような状況になった場合(事後重症)障害年金の請求は出来ません。

では、認定日の段階で障害等級に該当していながら何らかの理由で障害年金の請求をせず、65歳を迎えた場合はどうでしょう?この場合は、請求ができます。例えば初診日が64歳で、認定日が65歳を超えてしまっても請求できます。また、65歳以降に初診日がある場合でも、初診日の時点で国民年金か厚生年金に加入していれば認定日に障害等級に該当していれば障害年金の対象となりますので請求可能です。ただし、65歳以降は国民年金は年金受給資格のない方の任意加入に限られます。厚生年金とセットの2号被保険者も65歳までなので、65歳以降は厚生年金は単独加入になります。つまり、障害厚生年金で受給できるのが報酬比例部分のみとなりますので、必ずしも障害年金を受給することがプラスとはならない場合があります。事前に確認したほうが良いでしょう。

それと初診日の証明や認定日時点の診断書の作成に必要なカルテには、法定保存期間がわずか5年しかありません。時間が経過していればいるほど、特に初診日の証明は難航を極めます。場合によっては自ら当時の証拠を探して集めなければなりません。また、認定日時点の診断書は、認定日以降3ヶ月以内のものが必要です。つまり、初診日の1年6ヶ月後(いくつか例外はある)が認定日ですので、初診日から1年6ヶ月〜1年9ヶ月の診断書が求められます。この期間に受診していない場合は、認定日での請求は難しくなります。これは65歳以上の障害年金に限ったことではありませんが、障害年金の請求は、出来るだけ早めのアクションを起こすことが必要と言えます。


障害年金summary 20歳前傷病

building_nenkin_jimusyo-2.png

通常、年金を受給する要件として保険料の納付が問われていることは皆さんもお判りのことかと思います。ただ一部、例外的に保険料の納付状況を問わない場合がいくつかあります。その中でも最も重要なものとして、20歳前傷病の障害年金というのがあります。

日本に居住している限り、20歳になると国民年金に強制的に加入します。1号・2号・3号被保険者のいずれかに分類され、1号に属する場合、保険料を自力で納付しなければなりません。なお、2号の場合、20歳に達しなくても対象になりますが、詳細は後述します。この大原則の逆を言うと、20歳未満の多くは国民年金に加入していませんので、当然保険料も納付していません。ここで悩むのが、20歳未満で病気やケガをして身体が不自由になった場合に年金に加入していないので障害年金を受給できないのではと思われる方もいるのではと思います。このような場合に特例として障害(基礎)年金の受給資格を与えたのが、20歳前傷病の障害年金です。

初診日が20歳未満であることが絶対要件で、通常の障害年金の申請の時のような初診日の前々月以前の保険料納付状況が問われません。また、認定日は通常の場合、初診日から1年6ヶ月後ですが、20歳前傷病の場合、20歳の誕生日の前日が認定日になります。ただし、初診日から1年6ヶ月を迎える前に20歳になった場合は、初診日から1年6ヶ月後が認定日になります。

初診日の扱いも、先天性の知的障害は出生日が初診日になりますので、初診日証明に必要な受診状況等証明書は必要ありません。一方で先天性の心臓疾患などは具体的な症状が出て初めて診てもらった日が初診日になりますので、受診状況等証明書で初診日の証明が原則必要です。例えば、事後重症や遡求で50歳に申請した場合でも、初診日が15歳の場合、20歳前傷病です。初診日の記録として最も重要な資料のカルテの病院での保存期間の法律の定めは5年ですので、すでにカルテが廃棄されていて証明できないケースも考えられます。この場合も第三者証明や当時の記録を各自で集めて初診日を証明しなければなりません。もし20歳前に障害者手帳を持つために病院に診断書を書いてもらった場合は、当時の診断書が初診日証明の有効なアイテムとなります。

もう一つ、注意が必要なのは所得によって給付の停止があることです。あくまで給付の停止であって失権ではありませんが、毎年7月頃に所得の調査があって、一定所得を上回った場合、全額または半額の給付停止があります。保険料を納付して障害年金を受給している場合と同じという訳にはいかないという事でしょう。また、20歳前傷病の場合は、基礎年金での申請となりますので、3級相当では受給につながりません。

なお、初診日が20歳未満で厚生年金に加入している場合は、通常の障害厚生年金での申請、受給となります。厚生年金に加入している方は、実は国民年金にも加入していて2号被保険者という扱いになります。一方、2号被保険者に扶養されている3号被保険者には、国民年金の加入要件に20歳以上という年齢要件がありますので、20歳に達するまでは未加入となり、20歳に達するまでに初診日がある場合、20歳前傷病が適用されます。

プロフィール

藤嶋親方

Author:藤嶋親方
ご来訪ありがとうございます。茨城県東海村で社労士を開業している藤嶋です。 
社会保険制度を分かりやすく、出来るだけゆるく、時に日常の何気ない話等を綴っていきます。
どうぞお付き合い下さい。

リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
カテゴリ