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女性騎手に減量特典の緩和

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JRAが女性騎手の減量特典の緩和を先日発表し、来年3月から導入することになりました。JRA所属の女性騎手といえば藤田菜七子騎手だけで、一部では菜七子ルールとも呼ばれています。

まず減量特典が分からない人のために簡単に説明すると、競馬はレースで走る馬の上に騎手が乗ります。レースによって走る馬が負担する重量が決まっていて、騎手はその重量に合わせて錘をつけて調整します。騎手の重さプラス錘の重さがその馬の負担重量となるわけです。その負担重量は、特別競走(天皇賞や有馬記念など、レース名のあるレース)以外のレース名のないレースでは、デビュー5年未満で通算100勝以下の若手騎手は、先輩騎手よりも1〜3キロ軽い重量でレースに臨めるというものです。この制度によって若手騎手に騎乗機会をより多く与えて、実績を積み上げていってもらうというもので、若手騎手も減量特典のある間は、勝ち星を量産して次世代のホープと期待されたりしますが、減量特典がなくなって先輩騎手と同じ条件で戦うようになると、勝ち星も上がらなくなり、成績下降とともに騎乗依頼も減少して埋もれていってしまう騎手も多くいます。菜七子騎手も減量特典がなくなってからが本当の勝負になるだろうと見ていた矢先にこの緩和ルールの発表です。女性騎手の負担重量は来年3月以降、以下のようになります。

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17日終了時点で、あと2勝で1キロ減まできていますが、その場合でも来年3月からは3キロ減で騎乗でき、何と言っても生涯2キロ減で騎乗できます。実績を積んでの2キロ減は、2キロ以上に利いてくるような気がします。一般レースでの若手減量騎手起用は実際、かなり重宝されていてこの女性騎手減量特典ルールが導入されれば、よほど菜七子騎手の成績が下がらない限りは騎乗依頼は一定数確保されるでしょう。更にデビュー直後の女性騎手に対しては、男性騎手より1キロ軽い4キロ減からスタートできるので、菜七子騎手の後に続く女性騎手にとってもうれしい制度だと思います。

JRAの狙いとしては、スターホースが誕生しにくくなった、武豊騎手もあと何年トップクラスでいられるか分からないといった話題づくりに難渋している中での次世代のスター候補として菜七子騎手の今後の活躍の可能性に着目したということでしょう。菜七子騎手に重賞レース、そしてGⅠレースで活躍していけばフィーバーを起こす可能性は高いです。そこに到達するには騎乗経験を数多く積んでいって勝ち星をあげていくことです。そのための改革でしょう。どうなるかは分かりませんが、競馬界が盛り上がる事、華やかになる事はいい事です。

マイルCSは、本来なら天皇賞に出走してもおかしくない馬が数頭いて、天皇賞よりもむしろこちらに粒の揃ったメンバーが集結して大混戦です。10頭くらいはひしめいている状況でしょう。レッドアヴァンセは前走の富士ステークスで牡馬相手に好走し、このレベルでもメドを立てました。一瞬の脚を上手く引き出せばここでもチャンスあると思います。

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プロフィール

藤嶋親方

Author:藤嶋親方
ご来訪ありがとうございます。茨城県東海村で社労士を開業している藤嶋です。 
社会保険制度を分かりやすく、出来るだけゆるく、時に日常の何気ない話等を綴っていきます。
どうぞお付き合い下さい。

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