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各保険によって違う加入要件

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かつては私も自分が雇用保険や健康保険、厚生年金に加入しているのかどうか全く分からない人でした。なにせ給料の手取りが減るくらいの知識しかないので、加入していない事によるデメリット、すなわち各保険の給付の必要性を全く知らなかったので、ある時までは社会保険に加入しようがいていまいがお構いなし、社会保険そのものについてまともに考えた事はありませんでした。何も知らないが故に、無頓着だったのです。それ程だった私でも、ある時社会保険の重要性に気づき、社労士を目指して勉強するようになり、合格したのですから我ながら何とも不思議な気がします。意外に社会保険の加入要件、どうだったかなと思ってる方は多いのではないでしょうか。

労災保険に関しては、労働者である以上、日雇の場合でも加入の必要があります。個人事業の農林水産業の一部を除き、適用事業になります。万が一の業務上の事故の際の補償という意味において、労働契約や業種問わず加入してもらう必要があるという意味合いでしょう。雇用保険に関しては、労働時間が週20時間以上、そして継続雇用31日以上見込まれるという場合が加入の要件になります。個人事業の農林水産業の一部を除いては、労働時間や労働日数に該当する労働者が1人でもいれば、加入しなければなりません。退職後の生活補償という意味で、特に期間で仕事している方にとっては切実なものではないかなと思います。

一方、健康保険や厚生年金は多少加入要件は緩いです。労働時間については、一般従業員の3/4以上の場合が加入が必要とされている目安です。週30時間以上がボーダーと言えるでしょうね。従業員数によっては一部、週20時間以上で加入が必要となる場合もあります。雇用期間については、臨時に2ヶ月以内の期間使用されている場合、その期間を超えた日から加入の必要があるといわれています。例えば突発的な業務で40日間臨時職員として雇用した場合、なんらかの理由で延長した場合は41日目から加入が必要という事です。また、健康保険、厚生年金の場合は、多くの個人事業が任意適用になります。また、年収額による扶養の概念もあります。健康保険も厚生年金も共に国民健康保険と国民年金のプラスアルファなので、基礎部分があるのが労災保険や雇用保険とは違うところです。ただ、健康保険の傷病手当金や厚生年金の特に障害厚生年金は万が一の時に威力を発揮します。このブログでも登場しているので、確認してみて下さい。

労働時間だけでなく、雇用期間も加入要件に含んでくるだけに、トラブルになりやすいところです。就業の際、明示書で互いに条件を確認する事が必要でしょう。言うまでもなく労働条件の重要事項の書面による明示は、した方が望ましいものではなく、しなければいけません。

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悲願達成 福永騎手おめでとうございます

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日本ダービーは、福永騎手騎乗のワグネリアンの優勝で幕をおろしました。福永騎手は19回目の挑戦で見事に悲願を達成しました。また、非常にファンの多い騎手でもあります。福永騎手はじめワグネリアン関係者のみなさん、そして福永騎手のダービー制覇を待ちわびたファンのみなさん、おめでとうございます。

福永騎手のこれまでの騎乗イメージは失礼ながら、無難に乗るけど自分からレースを動かしたりしない、展開頼みのような騎乗が多いなという印象は持っていました。大体私が買うといつも予想より位置が後ろで、直線伸びてきても先行した馬も止まらないので勝てないというレースが多く、ガッカリした事も数知れずでした。しかし今回は、いい意味で福永騎手らしからぬ積極果敢なレース運びでしたね。後方から追い込んでくる形でここまで実績を残してきたワグネリアンを外枠から先行させたのには正直、驚きでした。追い込み馬を先行させる事はかなりのリスクです。先行させる事でこれまで武器であったラストスパートの脚を犠牲にする事になります。負けたらなぜ今まで通りに乗らないんだと非難されます。また、先行させる事で馬との折り合いが難しくなる危険性もあるのです。こういったリスクを承知で先行策を選んだ事が、今回の勝利を呼び込みました。逃げると思われた馬が消極的に控えてスローペースの淡々としたレースになったのも、先行したワグネリアンには運が良かったと言えます。福永騎手にとっては、まさに乾坤一擲の騎乗での勝利、生涯最高のレースだったのではないでしょうか。

それと何よりも逆神の私が軸にしていなかったのも勝因でしょう2着のエポカドーロは皐月賞を勝っていながら軽視してしまいましたが、皐月賞の後続グループのラップと今回も同じようなラップが踏めました。3着のコズミックフォースは正直、全く眼中にありませんでした。人気は全くなくて、3連単285万馬券の立役者になりましたが、結果論ですが人気上位馬との能力差はなく、展開一つで着順は入れ替わるという事でしょう。スローペースになって、中団以降でレースを進めた馬や、前目につけても瞬発力のない馬にはチャンスのないレースになってしまいました。

馬券はあえなく惨敗でしたが、福永騎手が勝って、昔よく競馬場にご一緒したお仲間を思い出しました。ほとんど競馬とは縁がなかったのが、私たちに半ば無理やりに競馬場について行かされる事になって以来、競馬に魅了され、福永騎手の活躍に一喜一憂していたのを思い出しました。そのお仲間が初めて見たダービーがディープインパクトの勝ったダービーであれから13年。干支一回りしてしまいましたが、そのディープインパクトの産駒のワグネリアンで福永騎手は悲願を達成しました。この勝利を見て、どれだけ喜んでいるのかなと思いました


ダービーと言えば、、

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ダービーと聞いて思いつくものと言えば何があるでしょうかサッカーだとダービーマッチがありますね私くらいの年齢だとクイズダービーを思い浮かべます若い子たちは分からないと思いますが、「はらたいらさんに3000点」とか「篠沢教授に全部」といったフレーズが有名ですね

もちろんダービーの本家は競馬27日に発走します。3歳馬の最高の名誉を競うレースで、競馬に携わる人たちは、このレースに出走し、勝つ事を目標にしてると言っても過言ではありません。ダービーに懸ける関係者の思いは、時に映画になるほどで、昭和30年に公開された幻の馬や、昭和63年に公開された優駿があります。

優駿は、中学校の映画の上映会で洋画3作ほどと優駿の4作で全校で投票があって、優駿が選出されたので観たはずなんですが、あまり記憶に残っていません。中学生なので当時は競馬は全く知らなくて興味もなかったし、確か私は未知との遭遇に票を入れたと思います。優駿が選出されたのは、競馬が好きで興味を持ってる生徒が多かったから、、の訳ないですね斉藤由貴や緒形直人といった当時旬の役者さんが出演していて話題作だったからでしょう。ちなみに日本ダービーの正式なレース名は東京優駿です。

幻の馬は、数年前にCSで観る機会がありました。わりと昭和30年代〜40年代の映像や写真を観たりするのが好きなんですが、当時の東京や競馬場、馬産地の様子はなかなか新鮮に映りますし、ダービーに対する思いは昔も今も変わらないなと感じました。

ダービーに対する思いは、出走馬を見ても伝わってきます。なぜなら、カテゴリーが細分化されて異カテゴリーからのチャレンジが少なくなった今でも、2400mのダービーで短距離やダートからの参戦が見られます。出走できるだけの賞金を積めたらダービーだけは使いたいという陣営の思いなんでしょうね。

今年は皐月賞が波乱だった事もあって、かなり難解に思えます。人気はダノンプレミアムとブラストワンピースの皐月賞に参戦してない2頭の無敗馬でしょうか。前者は皐月賞を一頓挫あって使えず、ここにぶっつけ本番みたいなもんです。後者は逆に敢えて皐月賞を使わずに異色の臨戦過程での参戦になります。皐月賞組をあっさり一蹴する能力はありますが、不安もないわけではありません。皐月賞組ではキタノコマンドールでしょうか。皐月賞より条件自体は好転するので、これまでより少しでも前でレースが出来ればチャンスもあるでしょう。本来ですと皐月賞組が主力を形成しますが、今年は皐月賞組がやや頼りないので、青葉賞勝ちのゴーフォザサミットや、京都新聞杯勝ちのステイフーリッシュにも食い込む余地はありそうです。


年次有給休暇summary

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特に有期雇用の方やパート、派遣労働者の方などで自分には有給があるのかないのか分からないとか、有給なんかないよと思っておられる方を多く見ます。本当に有給なんてないんでしょうか?結論から言うとそんなことはございません。極端な話、週1程度のパートの方でも条件を満たせばあります。勤続6ヶ月を経過した段階で、出勤率が8割以上あれば、週5勤務の方で10日、週1勤務の方で1日の年次有給休暇(年休)が権利として与えられます。ただし、年休を使うにあたって気を付けなければいけない点もあります。

まず年休は、会社に請求しないと原則もらえるものではありません。会社によっては急病などの突発的な欠勤に対しても年休として扱うというところもありますが、通常は、年休をとりたい従業員が会社に対しあらかじめ事前に「5月23日から3日間年休をください」と請求する事で欠勤ではなく、年休として扱われます。あらかじめ事前にというのは、使用者側にも時季変更権があるからです。その人に休まれた場合、業務が成り立たないほどに大きく影響する場合、代替を立てられない場合などに従業員の請求した年休の時期を変更させる事が出来るというものです。なので時季変更権の判断が出来ないようなタイミングでの請求は、本来は望ましくないでしょう。逆に年休の利用目的で時季変更は出来ないし、年休の使用を拒んだりする事は出来ません。

もう一つ注意したいのは、最初の6ヶ月を経過した後に年休の日数がどのタイミングで更新されていくかです。最初の6ヶ月経過後は、1年ごとに日数が更新されます。週5勤務の場合、最初の6ヶ月経過時点での年休日数は10日、次の1年、すなわち勤続して1年6ヶ月経過の時点で日数が更新され、11日プラス前年繰越分が年休日数となります。前年繰越分は、年休の時効が2年なので、前回使わなかった年休が更新後に繰り越されるのです。ここで要注意なのが、繰越分の年休の扱いです。本年分の日数を先に扱うか繰越分を先に扱うかで、次回の繰越日数が変わってきます。繰り越した分を後回しにして本年分の年休日数を先に使うやり方を採用している場合は、次回の繰越分が少なくなり、ゼロという可能性も高くなります。2年で時効なので、繰り越した分からの次回への繰越が出来なくなる為です。

それと、1年間で出勤率が8割に達しなかった場合、次回更新の年休付与日数がなくなりますので注意が必要です。その場合、次の1年間で出勤率が8割以上あれば、年休の付与は法定どおりにあります。

謎のスポーツ パンポン

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いきいき茨城ゆめ国体の開幕まで500日を迎えたという事で、開会式の会場となる笠松運動公園では各種目の体験イベントがありました。特に小学生くらいのお子さんを対象にしていたようでしたが、小学校は運動会を開催しているところが多く、あまり混雑しているという感じではありませんでした。私の頃は運動会は9月の初秋の頃だった記憶がありますが、最近はこの時季みたいですね。

茨城国体といえば、1974年に水と緑のまごころ国体というテーマで開催され、国体に合わせて建設されたのが笠松運動公園でした。そして来年の国体開催を前に笠松運動公園はあちこち改修しましたが、今も園内を歩くと当時を偲ばせるものは残っています。

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国体の種目の中にパンポンという球技があります。これを知っているという方は、茨城県北部に住んでいた事がある方か、日立製作所関係に勤められていた方のどちらかではないでしょうか。そのくらい局地的なローカルスポーツです。発祥が日立製作所で、木の板のラケットで軟式のテニスボールを打ち合うスポーツです。テレビでも何度か紹介された事もあります。気軽に出来るスポーツなので、日立製作所では昼休みのレクレーションに楽しんでる人も多いですし、私自身、高校が日立市でしたのでクラスマッチの種目にもありました。年齢的にもお子さんからお年寄りまで楽しめるスポーツだと思いますし、これほどまでに局地的な地名度なのが不思議なくらいです。

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かしの樹の下で

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競馬は今週から来週にかけてが春シーズン最高の盛り上がりを迎えます。今週が牝馬の祭典オークス、そして来週が競馬の祭典日本ダービーです。

オークスの正式なレース名は優駿牝馬といい、3歳のトップクラスの牝馬が東京競馬場の2400mで覇を競います。1938年に創設され、オークスの副称がついたのは1965年なので、意外と最近のような気がします。その本家のオークスは、18世紀まで歴史が遡ります。時の英国のダービー伯爵が夫人との結婚祝いに自分や友人の馬を集めてレースを行ったのが起源で、夫人が3歳牝馬のレースをしたいとの希望を叶えて3歳牝馬のみのレースを行い、以後200年以上3歳牝馬の頂点を決めるレースとして現在に至っています。オークスという名称は、伯爵の所有する土地に樫の木(オーク)が生い茂る森があったという事でそのような名称になったという事です。

3歳牝馬は、人間に例えると高校生の女の子くらいです。アスリートでいうと水泳の池江璃花子選手あたりですかね。池江選手はすでに完成度の高い泳ぎを披露してますが、水泳に限らず大半のスポーツ選手はまだまだこれから伸びてくるころではないでしょうか。競馬も3歳のこの時期はどのカテゴリーに適性があるのかの判断が難しいです。また、この時期に急激に成長し、パフォーマンスが急上昇する馬もいます。

今回のオークスですが、桜花賞を勝ったアーモンドアイに人気が集中しています。ただ、桜花賞は1600mのレースで、オークスは距離が800m延びます。2400mでも強いのかどうかは少し不安です。それと最近の重賞、GⅠレースの傾向としては、堅いと思われてるレースほど人気の馬が敗れて波乱になっているような気がします。土曜日の重賞レースの平安ステークスもそうでした。オークスも時折桜花賞で上位にきて人気になるような馬が敗れたり、逆にフローラステークスや忘れな草賞を使った馬があっと言わせるような波乱を起こしたりしています。ある程度人気にはなってますが、サトノワルキューレはフローラステークスの2000mは勝つには勝ったが距離が短いような気はしたので、2400mの方がよりいいのかなという気はします。

似て非なる休日振替と代休

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休日労働に必ずしも休日割増がつかない事は、5月15日更新の「休日労働と割増賃金」で触れましたが、休日労働した場合に通常の労働日に休日として振替する制度があります。あらかじめ通常の労働日から休日を指定している場合が休日振替、前もっての指定はなく、会社として休日労働に対して恩義的に休日を与える場合が代休といいます。

休日振替のイメージは、所定の休日と所定の労働日の変更です。したがって、休日労働に対する割増賃金の支払いがなくても違法にはなりません。休日労働に対する割増賃金は、法定休日に仕事をさせた場合のものなので、1週間に1度必要な法定休日を振替日で確保していればいいという事です。なので、休日労働をさせた週に休日が1日もないような場合は、休日振替は休日労働をした週に与える必要があります。

極端な話になりますが、週2日の休日が共に休日出勤で、そのうちのいずれか一方の日に休日割増がプラスされた賃金が支払われていれば、結果的に休日出勤した事で同じ週に1日休めなかった場合でも違法ではありません。この場合は、会社として休日は与えているけど業務の都合上、結果として休日労働になってしまったが、ペナルティ(割増賃金)を払う事で良しとしましょうという事です。休日出勤をする場合も、通常の時間外労働同様に協定の締結と労働基準監督署への提出は必要です。

代休は、あくまで会社が休日労働をした従業員に恩義的に休みをあげようというのが本来の趣旨です。したがって休日労働等に必要な割増賃金の支払いは必要です。



休日労働と割増賃金

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5月11日更新の『その残業、時間外労働ですか?』で、時間外労働と法内残業について簡単に説明しましたが、じゃあ休日出勤の場合はどうなんだろう?と思う方もおられるのではないでしょうか。実は、休日出勤に対する割増賃金も単純なものではないのです

まず、休日については労働基準法で毎週少なくとも1回の休日を与えなければならないとあります。この1回の休日のことを法定休日といいます。ただ最近は、週休2日制が当然で、会社によって土、日が休日だったりサービス業だとシフトで週2日の休日だったりしますよね。これもやはり労働基準法で週40時間を超えて労働させてはならない(一部の業種に例外はあります)とあるからで、1日8時間の労働時間だと5日でその40時間に達してしまうので、週休2日におのずとなるのです。

では、休日労働に対する割増賃金なんですが、法定休日労働に対して、割増率35%以上の賃金を支払うというものです。ちなみに通常の時間外労働の割増率は25%以上です。実はこの法定労働休日に対してというのが盲点です。

休日に関する法の規定はあくまで毎週少なくとも1回の休日なので、例えば会社で定められている休日が土、日曜日の場合、いずれか一方休日出勤してもう一方はカレンダーどおり休んだ場合、休日労働に対する割増賃金(35%以上)が支払われていなくても違法にはなりません。ただし、週40時間を超えているぶんについては、通常の時間外労働の割増率(25%以上)が適用されます。なお、各々の会社の就業規則や個々の労働契約に別段の定めをしている場合はそちらに従うことになります。休日労働をしたからといって必ずしも休日割増がつくものではない事がこれでお分かりかと思いますが、トラブルに発展しやすいポイントには違いはありませんので、就業時に書面による確認がトラブル防止には最低限必要です。

茨城コンビ 無念の夏場所休場

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13日から始まる大相撲夏場所ですが、残念ながら茨城県出身の稀勢の里と高安は共に休場となってしまいました。稀勢の里は場所前の稽古でも鶴竜や栃ノ心、琴奨菊に圧倒されお世辞にも好調とはいえない状況で、出場してもダメだろうなと思っていただけに休場はやむなしかなと思います。途中休場を含め、これで7場所連続休場になるのでさすがに周囲の声もかなり厳しいものになっていますが、なんとかもう一度復活してもらいたいところです。稽古でも思うような相撲が取れず、肉体的な衰えに精神的なものも加わってるような気はします。高安はここ2場所、12勝して大関として軌道に乗ってきた矢先だけに残念です。怪我が多いので、怪我が原因で大関陥落だけはしてほしくないですね。

その一方で栃ノ心と逸ノ城が好調なようです。2人とも大関が近いような気はします。新小結の遠藤は期待値に実力が追い付いてきました。上位陣に一泡吹かせる活躍を期待したいです。

その残業、時間外労働ですか?

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残業したはずなのに給与明細を見ると残業代が出なくて『残業代未払いじゃ、、』と疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。ただ意外にも残業代を必要としない残業もいくつかあります。

原則的には労働基準法で1日8時間、週で40時間を超える労働は禁じられており、これらの時間を超える労働をする場合、協定の定めと届出を使用者に求めており、時間外労働に対する割増賃金(残業代)を支払わなければならない事になっています(時間外労働といいます)つまり、裏を返せば、1日8時間以内の労働の範囲内であれば、残業代の支払いは法律上義務付けされていないので必要ないという事になります。例えば、通常の労働時間が7時間の場合で2時間残業があったとします。この場合、残業時間のうち1時間は残業代の割増賃金が支払われなくても法律上は特に問題はありません(法内残業といいます)ただし、就業規則や労働契約で7時間を超えた残業時間に割増賃金が支払われる定めがある場合はそちらに従います。

もう一つは各々の会社で変形労働時間制やみなし労働時間制、裁量労働時間制を採用している場合です。変形労働時間制は時期によって業務量の繁閑がはっきりしている事が予め想定できる事業所で採用している場合が多いです。比較的業務量の少ない時期は労働時間を少なくする一方で、繁忙期には1日8時間を超えるような労働時間を設定します。この制度は、一定の期間内の中で一定の労働時間内に収めれば、残業代の支払いはしなくてもいいという事になります。みなし労働時間制は主に営業職に代表される外回りの業種が対象で、会社が労働時間を把握するのが難しい場合に、✖︎時間労働したとみなしましょうとする制度です。裁量労働制は専門職が主な対象で、やはり予め労使で定められた✖︎時間労働したものとみなしましょうとする制度です。みなし労働時間制と裁量労働制については、労働時間が1日8時間という取り決めがされた場合、実際に8時間を超える労働をしたとしても労働時間は8時間という扱いになります。

原則的な場合に残業代が支払われないのはもってのほかですが、残業すれば必ず残業代がプラスされるというものではない点に注意してください。トラブルになりやすい分野でもありますので、就業時に書面での確認、そして労働時間の形態や賃金計算の根拠等をはっきりさせておく事がお互いのトラブル防止には必須です。始業、終業時間や賃金の決定等の重要事項は労働契約締結時に書面による明示が労働基準法で定められており、使用者に義務付けされています。


プロフィール

藤嶋親方

Author:藤嶋親方
ご来訪ありがとうございます。茨城県東海村で社労士を開業している藤嶋です。 
社会保険制度を分かりやすく、出来るだけゆるく、時に日常の何気ない話等を綴っていきます。
どうぞお付き合い下さい。

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