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労働保険・社会保険の保険料決定手続き

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去る7月10日に労働保険(労災・雇用保険)の保険料の更新手続き(年度更新)と、社会保険(健康保険・厚生年金)の保険料の決定の手続き(定時決定)の締切りを迎えました。この労働保険と社会保険の保険料の仕組みは、一見似ているようで全く異なるものとなっています。

労働保険の方は、4月1日から翌年3月31日までの1年度の期間内に支払われた賃金をもとに、前の年度の保険料を確定させ、今年度の保険料は概算で1年間に支払われるであろう賃金額をもとに申告して概算保険料として保険料を支払い、また翌年度の更新時に確定させてその時に精算するという形を毎年繰り返します。対象となる賃金は、交通費や残業手当、賞与といったものも含みます。

一方社会保険は、従業員個々の4月〜6月に支払われた賃金をもとに保険料を決定し、賃金額に大幅な変更がない限りは、9月〜翌年8月まで同じ額の保険料を労使折半で負担することとなります。また、賞与が支払われた場合は、別個に賞与支払届の年金事務所への届出が賞与の支給から5日以内に必要になります。社会保険に関しては、全適用事業所の事業主を対象に面談調査があり、5年に1回程度の間隔で社会保険に適用される従業員の有無や支払われた賃金に対して適切な申告をしようとしているのかの年金機構によるチェックがあります。賃金台帳やタイムカード、契約書などの書類を持参しての面談となりますので、普段から法定帳簿を適切につけていないと困る事になります。書面でいきなり通知が来るので不安に思われる事業主さんもおられるかと思いますが、適用事業所全てが対象の面談ですので、恐れることはありません。

これらの手続きをせずに通知がきても無視したりした場合は、延滞金なども含むペナルティが科されます。数日程度手続きが遅れてもペナルティにはなりませんが、なるべく早いうちに準備していつでも申請できるような準備をしておくに越した事はないでしょう。

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この時季に今一度社会保険をおさらいしましょう

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新年度がスタートする4月は、言わずもがな入社の季節。新卒の方や、専業主婦だった方で4月から新しい職場でスタートという方等々、、社会保険についてはどうでしょう?あまりよく分からないという方は少なくないでしょう。当時の私なんかは、無知という中でも笑えないレベルでしたので、それほどという方は多くはないとは思いますが、今一度社会保険がどういうものか、おさらいをしてみましょう(私がどれほどのレベルだったかは、2月24日更新ぶんあるいはHPを参照ください これほど無知でも社労士試験に合格しました

広い意味で社会保険は、大きく2つに分類されます。1つは労災保険と雇用保険のワンセット。このセットを労働保険と言います。労災保険は、業務内の傷病に対する補償のほかに、通勤途中の傷病も対象になります。労災保険に関しては労働者側の保険料負担がないので、加入してる実感が普段はないかも知れません。雇用保険は、失業した場合の失業手当(基本手当といいます)はもちろん、育児休業や介護休業に対する給付もあります。

もう1つのセットが、健康保険、厚生年金保険、介護保険で形成されており、こちらが実務上社会保険と呼ばれています。健康保険は国民健康保険の、厚生年金は国民年金のバージョンアップ版と考えていただければ分かりやすいかなと思います。健康保険のメリットは、傷病手当金、出産手当金があることです(2月27日更新のまさかのための傷病手当金を参照ください)厚生年金は、65歳以上に支給される老齢年金の基礎部分に、加入した分と収入に応じた分、上乗せされます。障害年金を受ける場合も、何かと有利になります(3月1日更新の障害年金 ご存知でしょうか?を参照ください)40歳以上の方は、介護保険に加入します。

一部の個人事業所や労働時間が短い場合、扶養の範囲内の収入で働く場合など、社会保険に加入しないケースもあります。ある程度の雇用期間があって、週5でフルタイムなら一部の個人事業所を除いて労働保険、社会保険の加入は必須です。私のようにならないよう、何かおかしいなと感じたら、何人か周囲の人に聞いてみるのも良いでしょう




3月31日が土曜日で4月1日が日曜日の今年

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3月になって暖かい日が続いてるせいか、わりと桜の開花の遅い茨城も開花は間近といった感じです。水戸の桜も一部ほころび始めていますさて、今月31日は土曜日です!当たり前すぎてそれがどうしたと突っ込まれそうですね。実はコレ、要注意なんです。今月いっぱいで離職される方、31日が土曜で会社が休日なので、30日の金曜日が最後という方が多いと思いますが、30日離職か31日離職かで、社会保険の扱いが異なります。

健康保険と厚生年金(いわゆる社会保険)でいうと、31日離職の方は、3月分まで会社の社会保険に加入することとなりますが、30日離職の場合、会社の社会保険には2月分までの加入という扱いになります。つまり、3月分は、国民健康保険と国民年金で自分で払うこととなります。夫(妻)の扶養に入る場合は、夫(妻)の勤めている会社に扶養の手続きをしてもらう必要がありますが、この場合も離職日を確認して離職した日の翌日からきちんと扶養に入れるようにしてもらいましょう。いずれにしても、30日の金曜日に離職される方は、離職日が30日なのか、月末の31日扱いになるのかの確認が必要です。

雇用保険の方も扱いは単純ではありません。加入していた期間は、離職した日から遡って1ヶ月ごとにカウントしていきます。例をあげると、昨年4月1日に職に就いて、3月31日離職なら、よほど欠勤が多くならなければ加入期間は12ヶ月になりますが、昨年の4月3日(月曜)に職に就いて、3月30日(金曜)に離職の場合の加入期間は、12ヶ月ではなく、11・5ヶ月という扱いになります。この場合、雇用保険に12ヶ月加入していたつもりで失業保険の申請をしようとしたら、加入期間が足りなくて申請できないというケースがあるかもしれません。雇用保険の場合、離職日だけでなく、職に就いた日(雇用保険に加入した日)も重要です。就職した日が1日ではなく、2日とか3日の場合は要注意です。離職する時に職に就いた日も把握して、加入期間を確認してください。ちなみに来月4月は、1日が日曜で、2日が月曜です。



まさかのための傷病手当金

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ガンなどの病気や、骨折などのケガで仕事を長期間休んで療養を余儀無くされることもあるかも知れません。その場合、休んだ期間中の収入はどうなってしまうのか不安もあるでしょう。

実は健康保険に、そういう人のための傷病手当金という給付があります。

病気やケガの療養のために連続して3日以上休んだ場合に、4日目以上の休んだの分から所定の手続きをした場合に給付があります。最初の3日間は、待機期間といって給付はありませんが、この期間は連続して休んでる事が支給の要件となります(有給休暇や、会社の公休日は含みます)待機期間をクリアすれば、出勤を挟んでいても療養のために休んだ分が給付の対象となります。給付の対象となる期間は、支給開始から暦日で1年6ヶ月です(待機期間は含みません。傷病手当金が支給されませんので)対象の方は会社に手続きを依頼しましょう。

また、出産手当金といって、産前産後休業の方を対象とした給付があります。こちらは、傷病手当金のような待機期間はありません。対象期間は産前6週間(多胎妊娠14週間)および産後8週間です。出産の日は産前になります。なお、産前産後休業期間は社会保険料が対象の従業員、事業主とも免除されますので、免除の手続きを忘れないようにして下さい(お子さんが最長3歳までの育児休業も社会保険料免除の対象となります)

なお、両手当金とも、市町村窓口の国民健康保険にはありません。この傷病手当金、出産手当金の有無こそが、国民健康保険と社保の健康保険の大きな違いと言えます。

そもそも社会保険って、、

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社会保険って、いったい何のことを言っているのでしょう?

実は私も、若い頃は恥ずかしながら全く分かりませんでした。年金や健康保険の事とは知らずに、漠然としたイメージで保険屋さんが扱っているような生命保険みたいなものなのかなと思っていたくらいですから、今思えば笑い話みたいな話ですよね。流石にこれほどではないにせよ、分かっているようで何のこっちゃと思っておられる方は少なくないのではと思います。そこでざっくりとイメージを説明します。

まず、大きく2つに分類されます。1つは、労災保険と雇用保険でワンセットです。こちらを実務上は労働保険と呼びます。(以後、労働保険)行われる給付は、労働が前提にあります。

もう1つが健康保険と厚生年金保険と介護保険でワンセットとなります。実務上は、こちらを社会保険と言っています。(以後、社会保険)こちらで行われる給付は、労働が前提ではなく、私生活での出来事が主となります。国民健康保険が健康保険に、国民年金が厚生年金にバージョンアップされるイメージを持っていただければよろしいでしょう。なお、介護保険は40歳を迎えた時に加入が義務づけられます。

あと、意外に年金手帳を紛失される方が多いです。使う機会が少ないので、使おうとする時に保管場所を忘れてしまったりとかあると思います。その場合は年金事務所(国民年金の方は役所でも可)へ届け出をすれば再発行してくれます。その場合、前職などが分かれば、スムーズに手続きが進みます。


プロフィール

藤嶋親方

Author:藤嶋親方
ご来訪ありがとうございます。茨城県東海村で社労士を開業している藤嶋です。 
社会保険制度を分かりやすく、出来るだけゆるく、時に日常の何気ない話等を綴っていきます。
どうぞお付き合い下さい。

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